スーツケースレンタルのデメリットは？汚い？利用するメリット・活用術も解説

海外旅行の計画が始まると、どうしても気になってくるのがスーツケースの調達方法ですよね。

特に「スーツケースレンタルをしようかどうしようか」と迷っているとき、一番気になるのがそのデメリットではないでしょうか。

汚いものが届くんじゃないか、万が一壊してしまったら弁償代が高いんじゃないか、そもそも回数によっては買ったほうが安くなるんじゃないか。

そんな不安や疑問が次々と浮かんでくるかと思います。

今回は、そんなあなたが安心して判断できるよう、デメリットについて徹底的に掘り下げてみたいと思います。

知っておくべきスーツケースレンタルのデメリットと対策

スーツケースレンタルを検討する際、どうしても気になるのが「借りる」ことによるリスクや手間ですよね。

ここでは、多くの人が不安に感じるポイントを具体的に取り上げ、それぞれの解決策や対策について詳しく解説していきます。

事前にデメリットを把握しておくことで、後悔のない選択ができるようになりますよ。

汚い？トコジラミや臭いなど衛生面のリスク

レンタル品と聞いて真っ先に心配になるのが、衛生面ではないでしょうか。

特に最近は、海外だけでなく国内のホテルでもトコジラミ（南京虫）の被害が増えているというニュースを耳にすることも多く、不安に感じる方は多いはずです。

実際、スーツケースは旅先で地面を転がし、様々な場所に置かれるものですから、汚れや雑菌が付着している可能性はゼロではありません。

また、前の利用者がタバコを吸っていたり、香水を使用していたりすると、内部に臭いが残ってしまうこともあります。

しかし、ご安心ください。

大手のスーツケースレンタル会社では、こうした衛生面のリスクに対して徹底的な対策を行っています。

例えば、オゾン脱臭機を使用して強力に除菌・消臭を行ったり、内装を取り外して丸洗いできるスーツケース（例：アイエルレンタルの「シエスタ」など）を導入したりしています。

回数次第では高い？買うのとどっちが得か比較

確かに、長期的に何度も旅行に行く予定があるなら、購入したほうがコストパフォーマンスが良い場合もあります。

損益分岐点は、一般的に「年に1〜2回の利用ならレンタル、それ以上なら購入」と言われています。ただし、これはあくまで目安です。

比較する際は、以下のポイントを考慮する必要があります。

比較項目	レンタルの場合	購入の場合
初期費用	数千円〜（都度払い）	1万円〜10万円以上
維持費	なし	保管場所の確保、劣化時の修理代
モデル	毎回最適なサイズ・最新モデル	一度買うと長く使う必要がある

例えば、LCCを利用するために軽量なモデルが必要な時や、普段使わないような特大サイズが必要な時だけレンタルするなど、用途に合わせて使い分けるのが賢い方法です。

また、最近では「月額制プラン」を提供しているサービスもあり、長期滞在の場合は単発レンタルよりもお得になるケースがあります。

破損時に修理代を請求される弁償リスクの真実

「旅行中にスーツケースを壊してしまったら、高額な修理代を請求されるのでは…」という不安も、レンタルを躊躇する大きな理由の一つでしょう。

特に空港で荷物を預けた際、キャスターが破損したりボディが割れたりするトラブルは珍しくありません。

結論から言うと、大手のレンタル会社であれば、通常使用の範囲内での破損や汚れについては無償補償が含まれていることがほとんどです。

アールワイレンタルやレンティオなどは、基本的に修理費の請求はありません。

また、空港で破損した場合は、必ずその場で航空会社の係員に申告し、「破損証明書」を発行してもらうことが重要です。

これがあれば、レンタル会社の補償や自身の海外旅行保険がスムーズに適用されます。

届いた商品がボロボロ？傷や使用感への不安

レンタル品である以上、新品同様のピカピカな状態を期待するのは難しいかもしれません。「せっかくの旅行なのに、ボロボロのスーツケースじゃテンションが下がる…」という気持ちもよくわかります。

実際のところ、レンタル品には多少の擦り傷や使用感があるのが一般的です。しかし、機能性に問題があるような致命的なダメージがあるものは貸し出されません。

むしろ、少し使い込まれたスーツケースのほうが「旅慣れた感」が出て良い、と考える方もいらっしゃいます。

どうしても見た目が気になる方は、以下の対策を検討してみてください。

• 「新品レンタル」を指定できるサービスを利用する（レンティオやアイエルレンタルなど一部のサービスで対応）
• 在庫数が多い大手サービスを選ぶ（商品の回転が早く、状態が良いものが届く可能性が高い）
• 暗めの色を選ぶ（傷や汚れが目立ちにくい）

受け取りや返却手続きが面倒？配送の手間

「旅行の準備で忙しいのに、受け取りや返却の手配までするのは面倒くさい」と感じる方もいるでしょう。

特に返却時は、旅行から帰ってきて疲れている中、梱包して発送するのは億劫になりがちです。

しかし、最近のレンタルサービスは配送の手間を極限まで減らす工夫をしています。例えば、「往復送料無料」はもちろん、「自宅への集荷サービス」や「コンビニ返却」に対応しているところが増えています。

多くのサービスでは、届いた時の段ボール箱や専用カバーをそのまま返却用に使用でき、着払い伝票も同梱されているため、自分で伝票を書く必要すらありません。

ヤマト運輸などの集荷サービスを利用すれば、自宅にいながらドライバーに荷物を渡すだけで返却完了です。

スーツケースレンタルのデメリットを上回るメリット

ここまでデメリットについて詳しく見てきましたが、それでも私がスーツケースレンタルをおすすめするのには理由があります。

それは、デメリットを補って余りある大きなメリットがあるからです。

ここからは、レンタルならではの魅力と、賢い活用法についてご紹介します。

自宅の保管場所が不要になる最大のメリット

スーツケース、特にLサイズ以上のものは、自宅に置いておくと想像以上に場所を取ります。日本の住宅事情では、年に数回しか使わない巨大な箱のために貴重なクローゼットのスペースを割くのはもったいないですよね。

また、長期間保管していると、いざ使おうと思った時にキャスターが加水分解でボロボロになっていたり、内部にカビが生えていたりといったトラブルに見舞われることもあります。

レンタルなら、必要な時だけ借りて使い終わったら返すだけなので、保管スペースの悩みもメンテナンスの手間も一切ありません。断捨離やミニマリストを目指す方には特におすすめです。

リモワなど高級ブランドを安く試せる魅力

「いつかはリモワを持ってみたいけど、10万円以上もするのはちょっと…」と諦める…。

レンタルなら、そんな憧れの高級ブランドスーツケースを数千円で利用することができます。

購入前に実際の使い勝手や重さ、キャスターの滑らかさなどを試せるのは大きなメリットです。実際に使ってみて気に入れば購入を検討するのも良いですし、「旅行の時だけ良いものを持って気分を上げたい！」という使い方も素敵ですよね。

レンティオのように、気に入ったらそのまま購入できる「試して購入」プランを用意しているサービスもあります。

LCC対応の軽量モデルや最適サイズを選べる

旅行のスタイルは毎回同じではありません。3泊4日の国内旅行もあれば、10日間のヨーロッパ周遊、あるいは荷物制限の厳しいLCC（格安航空会社）を利用することもあるでしょう。

レンタルなら、その都度最適なサイズや機能を持ったスーツケースを選ぶことができます。

特にLCCを利用する場合、機内持ち込み重量制限（7kgなど）が厳しいため、スーツケース自体の軽さが重要になります。サムソナイトの「シーライト」のような超軽量モデル（約2kg）を購入すると高額ですが、レンタルなら気軽に利用でき、重量オーバーによる追加料金のリスクを減らすことができます。

無印や格安品を購入する場合とのコスパ比較

「無印良品やドン・キホーテで安いスーツケースを買ったほうが得じゃない？」という意見もあるでしょう。

確かに、1万円程度の格安スーツケースを購入すれば、数回の旅行で元が取れる計算になります。

しかし、格安スーツケースは耐久性や機能面で劣る場合が多く、キャスターの音がうるさかったり、すぐに壊れてしまったりすることも。また、処分する際にも粗大ゴミとしての費用や手間がかかります。

一方、レンタルなら同じくらいの費用で、定価数万円クラスの高品質なスーツケースを利用できます。

「安物を買って使い捨てる」か「良いものを必要な時だけ借りる」か。快適な旅を求めるなら、後者のほうが満足度が高い場合が多いのです。

失敗しないレンタル会社の選び方とおすすめ

最後に、レンタルで失敗しないための会社選びのポイントをお伝えします。以下の基準で選べば、大きなトラブルは避けられるはずです。

チェック項目	おすすめの基準
補償制度	破損時の自己負担がない（または定額）かどうか
衛生管理	オゾン消臭やクリーニング体制が明記されているか
在庫数	希望の日程・サイズで予約が取りやすいか
配送	往復送料無料、即日発送対応など

これら全てを高いレベルで満たしているのが、当サイトでもおすすめしている以下の3社です。

具体的におすすめなのは、在庫数が豊富で最低価格保証がある「アールワイレンタル」、衛生面にこだわりたいなら「アイエルレンタル」、新品指定や購入オプションが魅力の「レンティオ」あたりでしょうか。自分の優先順位に合わせて選んでみてください。

利用してわかったスーツケースレンタルのデメリット総括

スーツケースレンタルには、確かに「他人の使用感」「回数によっては割高」といったデメリットが存在します。

しかし、それらはしっかりとしたサービスを選び、自分の旅行スタイルに合わせて活用することで、十分にカバーできるものです。

むしろ、「保管場所不要」「メンテナンスフリー」「常に最適なモデルが使える」といったメリットは、現代のライフスタイルに非常にマッチしています。

もし迷っているなら、まずは一度、短期間の国内旅行などで試してみてはいかがでしょうか。きっと、「もっと早く使えばよかった！」と思うはずですよ。